点字のアルファベット:外字符と大文字符

日本の点字でアルファベットを書くときは、前に外字符(5・6の点、⠰)を置きます。外字符は「ここからアルファベットです」という合図で、そのあとに a〜z のマスを並べます。たとえば「tokyo」は ⠰⠞⠕⠅⠽⠕ です。大文字には、さらに大文字符(6の点、⠠)をつけます。

この記事のポイント

  • アルファベットの前には外字符(5・6の点)。かなと同じ形のマスがあるので、区別のために必要です。
  • a〜z の形は、ルイ・ブライユがフランスで決めた世界共通の形です。
  • 大文字1文字は大文字符(6の点)、すべて大文字の語は二重大文字符(6の点を2回)。
  • 「NHK」は ⠰⠠⠠⠝⠓⠅、「iPhone」は ⠰⠊⠠⠏⠓⠕⠝⠑ です。

a〜z の26文字

文字 点 点字 文字 点 点字
a 1 ⠁ n 1・3・4・5 ⠝
b 1・2 ⠃ o 1・3・5 ⠕
c 1・4 ⠉ p 1・2・3・4 ⠏
d 1・4・5 ⠙ q 1・2・3・4・5 ⠟
e 1・5 ⠑ r 1・2・3・5 ⠗
f 1・2・4 ⠋ s 2・3・4 ⠎
g 1・2・4・5 ⠛ t 2・3・4・5 ⠞
h 1・2・5 ⠓ u 1・3・6 ⠥
i 2・4 ⠊ v 1・2・3・6 ⠧
j 2・4・5 ⠚ w 2・4・5・6 ⠺
k 1・3 ⠅ x 1・3・4・6 ⠭
l 1・2・3 ⠇ y 1・3・4・5・6 ⠽
m 1・3・4 ⠍ z 1・3・5・6 ⠵

表は外字符をつけない、文字だけの形です。a〜j は上の4つの点(1・2・4・5の点)だけでできていて、k〜t はそれに3の点を、u・v・x・y・z は3・6の点を足した形です。w だけはこの並びの外にあります。ルイ・ブライユがフランス語のために作ったとき、w をほとんど使わなかったからです。くわしくは「ルイ・ブライユ」で紹介しています。

なぜ外字符が必要なのか

日本の点字では、a〜j の形が数字の1〜0と同じで、さらにア行・ラ行などのかなとも同じ形があります。たとえば a の形(1の点)は、かなの「あ」と同じです。そのため、アルファベットの前には外字符を置いて区別します。数字の前に数符を置くのと同じ考え方です(「点字の数字」)。

書き方 点字
a ⠰⠁
abc ⠰⠁⠃⠉
tokyo ⠰⠞⠕⠅⠽⠕

大文字

ルール 例 点字
大文字1文字:外字符のあとに大文字符(6の点) A ⠰⠠⠁
先頭だけ大文字の語 Tokyo ⠰⠠⠞⠕⠅⠽⠕
すべて大文字の語:二重大文字符(6の点を2回) NHK ⠰⠠⠠⠝⠓⠅
語の途中の大文字 iPhone ⠰⠊⠠⠏⠓⠕⠝⠑

英語の文を書くとき

単語や略語は外字符で書きますが、英語の文やまとまった語句は、外国語引用符ではさんで英語の点字のルールで書きます。英語の点字には略字があり、日本語の点字とはしくみがちがいます。

よくある質問

点字のアルファベットは世界共通?

a〜z の26文字の形は、英語、フランス語、スペイン語など、ラテン文字を使う多くの言語で共通です。日本の点字では、前に外字符を置きます。

大文字はどう書く?

外字符のあとに大文字符(6の点)を置きます。すべて大文字の語は、大文字符を2回続けます。

自分の名前をローマ字で点字にできる?

できます。「点字変換」にローマ字を入れると、外字符や大文字符をつけた形を表示します。